なぜ今、東京に、八百屋をつくるのか。

Posted on Posted in 未分類
IMG_0686_五反田店_統合   旬八青果店と旬八大学を運営している、株式会社アグリゲートの左今です。 2013年10月10日に株式会社アグリゲートの店舗事業として「旬八青果店」をオープンしました。2年弱で、10店舗ほどを開きました。 旬八青果店は、ふつうの「八百屋」です。「新鮮・おいしい・適正価格」をモットーにしています。 あっという間でしたが、自分たちもほんとうに実りの多い2年だったと思います。多くの人から「八百屋ができてくれてよかった」という声をいただいています。 八百屋というビジネスをスタートして、ほんとうによかったと思います。 しかし、創業当初から『絶対に「八百屋」事業を興したい!』という考えがあったというと、それは嘘になります。 創業当時、農業界にクライアントを絞った、 営業コンサルティング・代行、イベント企画・代行を行いながら、 自社ブランドの販売チャネルを構築するために通販事業に参入しました。 その後、通販事業の販促手段の1つとして催事出店をするようになりました。 もちろん青果そのものの商品力は大事ではありますが、 接客コミュニケーションによる付加価値も 都市においては強烈に求められていると当時は目から鱗のように感じました。 地方の産地を訪ねれば必ずと言っていいほど直売所があります。 そこには曲がった胡瓜、傷の入った茄子、大きすぎる人参、きれいに丸くない西瓜、 都市では見かけない新鮮な青果がお値打ちな価格でたくさん並んでいます。 単純に、「なんでこれが都会だと実現出来ないのだろう。これが都会にあればいいのに。」 という想いが、旬八青果店という八百屋構想の原点です。   ただ、もちろん旬八青果店を創るまでの道は平坦ではありませんでした。   ・規格外品は傷みやすく当然市場流通しない ・物流コストの問題をクリアしなければ結局割高になる ・ただ並べて販売しているだけだと当然見栄えがいいものから売れていく などなど、 都会で目にしないのは当然理由があるわけです。   「売り物にならない青果を格安で売ってください」 この言葉は今となってはよく言わる側になりました。 今聞くと、それはゴミのことですか?と聞き返したくなります。笑 でも、私自身もこんな事を農家さんに言って営業をしていた時代があります。 この質問だと、どのレベルの青果を言われているのか農家さんは分からないわけです。 そして実は言っている本人も どこまでが許容範囲でどこからが許容外なのか分かっていません。(自分はそうでした)   はじめはお客様の許容範囲探りから始まりました。 そして同時にどの割合でどういう規格のものが生産されているのか(しまうのか)が見えてきました。 (これはもちろん農家さんの技術によって全く割合が異なります) ピカピカの正規品は6割、あとの4割は小さすぎる、大きすぎる、傷がついている、割れている、そういう類のものです。 「この生産者さん素敵だ!この生産組合さん素敵だ!」 そう思ったら出来る限り商品規格をヒアリングし、 少しでも生産物を貨幣価値に転換してもらうことで農家さんに還元したいと心から思います。 ただ、還元する装置のようなものが要は現在の「旬八青果店」という八百屋です。 つまり、都市のお客様のニーズを同時に満たす必要があります。 規格外は規格外と言われるゆえんがあります。 例えば、小さいじゃがいもの場合は何料理向きだとか、 傷がある青果は傷の部分も食べていいのか、切ったほうがいいのか、など ちょっとした情報なのですが、 知らなかったら綺麗なものが先に選ばれて残ってしまうような規格外も 手に取って適切な調理法で調理してもらえることで 実はこだわりの無い正規品よりも美味しいという評価を得られたりもするわけです。   地方と都市を行き来する事で見えたことは多々あります。 そしてこれからもっともっと深いところが見えるのだろうと思っています。 ただ1つ言えることは、 ちょっと距離の開いてしまった地方と都市を繋ぐ結び目としての 旬八青果店というまちの八百屋に、 地方からおいしい青果を届けるという事はもちろん、 それ以上の価値を担っていかせたいということです。 そんな旬八青果店というサービスを育てながら、 地方や都市と今後も向き合っていきたいと思います。